美食には事欠かない日本。
おいしいものを食べて、「日本人で良かったー!」と思うこともしばしば。
しかしその裏で、日本はヨーロッパやアメリカと同様、世界トップクラスの食品の廃棄大国。食料の4分の1を捨てています。
そしてその陰では、世界の9人に1人が飢えに苦しんでいます。
この矛盾はどうして起こってしまうのでしょうか?
「ありあまるごちそう」は、その世界の食のカラクリに迫るドキュメンタリー。
国連で活躍する飢餓問題の第一人者ジャン・ジグレール教授のお話に、切実なリアリティーがあります。
最前線で働く農家、漁師、家畜業者、そしてそこで扱われる生き物たちに、同情して泣きそうになります。
そして、世界最大の食品会社「ネスレ」の存在と目的にゾッとします。
確かに見て楽しい映画ではありません。
でも知らなくて良かった、とは思わないかもしれません。
世界経済が変わろうとしている今だからこそ、これまでのやり方を知って、見直してみる良い機会ではないでしょうか?
このピンチをチャンスに変えて、みんなで知恵を絞って、より良いシステムが作れたら素晴らしいですよね。
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